調査カード

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仮称「牛馬止め」

基盤目状に区割りされている宇茂佐のアージマー(四つ辻)は子供たちの溜まり場であった。岸本屋(キシムトヤー)を中心に利益屋(リエキヤー)から宮城屋(ミヤグスクヤー)の間約100メートルの区間が1班の子供たちの溜まり場だった。岸本屋のチンプー(屏風)を背にして男の子は「名護馬」という遊びをしたり、独楽回し、パッチー。玉グワァー、片足戦争、クチクスイレー、釘立て、回線、ゴールマーサをした。女の子はゴム跳び、縄跳び、メーコードン、ケンパー等数え切れないくらいの遊びがあった。
宮城屋のアージマーは岸本屋の前から見ると行き止まりのように見える。突き当たりには大きなマーイシが置かれていた。昔、宇茂佐では農耕用牛馬がかなり飼われていた。牛馬が逃げた時、マーイシの前で止めるためにそのようなつくりにしたということである。正式な名称がないので仮称「牛馬止め」としておく。

※「行き止まり」は風を防ぐためとも、風水(フンシー)思想によるものとも言われている。

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