調査カード

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トンチマガイ(唐船曲がり)

1950年代、トンチマガイ前の海で釣り人が溺死したり、恩納村の沖合いから溺死体が流着いた。大正時代のその昔には那覇市与儀の練兵場から脱走し辻の女性と海に身投げしたと言われる「アーカユージン」の溺死体が漂着した話が伝わっている。トンチマガイの海には「マー(魔)」が棲むと言われていたが子供たちはほとんど意に介することなく対岸の屋部まで泳いで渡る肝試しの場所としてにぎわった。また、道路では交通死亡事故が多発するなど死にまつわる話の多い場所であった。普段はそれほど気にしていないが、宇茂佐の人々の深層ではどこか不吉で暗いイメージのある曲がりだと思う。

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